「憲法講演会 東日本大震災と憲法」開催 開催日:9月17日
平成23年9月17日(土)に憲法講演会
「東日本大震災と憲法 ― この国が問われていること ―」を開催します。
東日本を襲った大地震と大津波は地域に壊滅的な大惨事をもたらし、多くの尊い生命が失われました。身一つで助かった人たちも、これからの生活をどのように立て直していくのか、途方にくれています。
地震はやみ、津波は去りました。しかし、「さあー復興だ」という勢いはありません。
それは東京電力の福島第一原発の事故がいまだ収束していないからです。放射能の高濃度汚染地域は人が住めない廃墟となるかもしれません。被災地から遠く離れていても、私たちが日々の生活で口にする食べ物の放射能汚染を心配するようになりました。私たちは放射能の恐怖と共に生活するという前代未聞の時代に入りつつあります。
日本国憲法第13条は国民の幸福追求権を保障し、「立法その他国政のうえで、最大の尊重を必要とする」と政府に命じていますが、国の震災復興対策がその方向を向いているかどうか生存権を保障した憲法25条と財産権を保障した憲法29条の視点から考えてみます。
また、「史上最大の災害派遣」をした自衛隊を、軍隊不保持を定める日本国憲法のもとでどのように位置づけるのかが新たに問われています。
講師の水島先生は、震災地に足を運んだ行動する憲法学者です。
水島先生と共に、日本国憲法の視点から、被災地の復興と明日の日本について考え、意見交換してみませんか。
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。
主催 新潟県弁護士会
共催 関東弁護士会連合会
【入場料】
無料 申込:不要
【日 時】
平成23年9月17日(土)
開場:13時30分
開演:14時00分
【会 場】
新潟ユニゾンプラザ4階 大研修室
新潟市中央区上所2丁目2番2号
電話 025-281-5511
【講師紹介:水島 朝穂 氏】
早稲田大学法学学術院教授。1953年生まれ。広島大学助教授などを経て1996年より早稲田大学法学部教授、2004年より現職。法学博士。専門は、憲法学、法政策論、平和論。インターネットに「平和憲法のメッセージ」(http://www.asaho.com/別ウィンドウで開きます)というホームページを開設し、1997年1月3日より「直言」と題するコーナーを設けて、毎週、評論を継続掲載中。2011年4月27日から30日まで福島県、宮城県、岩手県に滞在して東日本大震災の被災地を取材した内容を、「大震災の現場を行く(1)~(6)」と題して「直言」に掲載。著書:『現代軍事法制の研究』(日本評論社、1995年)、『武力なき平和』(岩波書店、1997年)、『同時代への直言』(高文研、2003年)、『18歳からはじめる憲法』(法律文化社、2010年)他多数。