最低賃金の大幅な引き上げを求める会長談話
中央最低賃金審議会は、新潟県の最低賃金を26円引き上げ、829円とすべきとの答申を行いました。これを受け、今後、新潟地方最低賃金審議会において、最低賃金引き上げについての審議がなされることになります。
新潟県の最低賃金について、当会は、2019年6月13日、「最低賃金の大幅な引上げを求める会長声明」を発表したところです。同声明においては、現在の最低賃金では1日8時間、週40時間働いても年収約154万にしかならないこと、東京都等との最低賃金の差が大きく人口流出の原因となっていることなどを踏まえ、新潟県の地域別最低賃金を50円以上引き上げる旨の決定を求めました。
中央最低賃金審議会の最低賃金26円引き上げとの決定は、未だ不十分なものと評価するほかありません。新潟県地方最低賃金審議会においては、地域経済の健全な発展と労働者の健康で文化的な生活を確保するため、新潟県の地域別最低賃金を50円以上引き上げるとの決定をされるよう、再度求めます。
2019年(令和元年)7月31日
新潟県弁護士会
会長 齋 藤 裕