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お知らせ

袴田事件の控訴断念を受けて、改めて速やかな再審法の改正を求める会長談話

 令和6年9月26日、いわゆる袴田事件の再審公判において、袴田巌さんに無罪判決が言い渡されました。
本日、検事総長が当該無罪判決について控訴しないことを明らかにしたことにより、今後、袴田さんの無罪が
確定することになりました。
 事件発生から58年が経ち、死刑判決が確定してから44年が経ちました。この間、袴田さんは47年7か月という
極めて長期間身柄拘束され、そのうち33年間は死刑囚として死の恐怖と隣り合わせで過ごさざるを得ませんでした。
 このような異常とも言うべき残酷なえん罪事件が二度と起こってはならないことは言うまでもありません。
 事件発生から袴田さんが雪冤を果たすまでこれほどの時間がかかったことの原因は、刑事訴訟法の再審規定(再審法)に
不備があるためと言わざるを得ません。
 袴田さんの無罪判決の確定を受けて、当会としては、速やかな再審法の改正の必要性と重要性を引続き訴えていく所存です。

                                        2024年(令和6年)10月8日
                                           新潟県弁護士会
                                           会長 中 村  崇  


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